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文化情報マガジン『toyou』
2003年3月25日


困難を乗り越え、今輝く!
演歌歌手
井上わこさん


目標は20頭!
「講演&演歌ショー」で
全国を回って盲導犬普及活動
 昨年秋、市民に希望を与えた人や団体を表彰する「広島市民賞」が創設され、元広島カープ投手の長谷川良平さんらと共に初の受賞者に選ばれた井上わこさん。中途失明という困難を克服して歌手デビューした後、老人ホームなどへ慰問の傍ら、目の不自由な人に盲導犬を贈り続けている地道なボランティア活動が評価された。
子ども二人はすくすくと育ち、経営していたスナックも順調。幸せいっぱいだった人生が一変したのは1982年9月。広島市内で乗っていたタクシーが追突され、後遺症で視力を徐々に失っていった。闇への恐怖から酒におぼれる日々、そしてついに自殺未遂。「再び生きてみよう」と思ったのは、テレビから流れてきた『人生』という演歌を聞いた時。「自暴自棄を繰り返す私を守り続けてくれた周囲の人の温かさに、閉ざされた心が開き始めていたのでしょう。/あの日命をすてたなら/この幸せはきっとない/生きてよかった/というフレーズを聞いた途端、涙があふれだして…」と当時を振り返る。
 演歌教室に通い始め、1987年に広島演歌祭りで優勝、副賞としてプレゼントされた曲「人生演歌灯り」でプロ歌手に。翌年、カラオケ大会の収益金を毎日新聞大阪社会事業団に寄贈したのがきっかけで盲導犬普及活動に取り組み始めた。これまでに15頭と盲導犬育成犬舎1棟を寄贈、今年の夏には16頭目を贈る予定だ。「目が見えないことは不自由だけで、不幸ではないと思えるようになりました」と、新しい人生を力強く歩むわこさん。

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生きる喜びをかみしめながら、ステージで歌うわこさん



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※本文は同じですが、HP掲載用にレイアウト変更してあります。※